1回目のコラムでは、「なぜ姿勢が悪くなるのか」についてお話しさせていただきました。
今回は「理想の姿勢」についてのお話しです。
『姿勢が悪くなる原因』『理想の姿勢』を知ることで、良い姿勢を取りやすい環境を作ってあげることができます。また、子供の姿勢のチェックもできるようになります。
よい姿勢のメリット
・身体がしなやかに動く
・疲れにくい
・元気に見られる
・気持ちが前向きになる
あげたら切りがありませんが、姿勢が良いことで得られるメリットは思っている以上にたくさんあります。小さい頃から良い姿勢を取ることを習慣づけていきたいですね。
理想的な姿勢のチェックポイント
正面
私たちの身体は完全な左右対称ではありませんが、左右対称に近い感じがベストです。
チェック項目
(1)耳の高さ
(2)肩の高さ
(3)わき腹と腕の隙間
(4)骨盤の高さ
正面からの姿勢に悪影響を及ぼす『足を組む』『床での横座り』『肩肘をつく』などを避けましょう。
横
(1)肩の中心
(2)耳の穴
肩と耳の2点が一直線上にあるのが理想的です。
姿勢は意識しないと、座る時に一番悪くなりやすいので、上記の2点をチェックしてください。
そして、首の前側へのカーブ、背中のゆるやかな後ろへのカーブ、腰の前側へのカーブというS字を描いているのが理想です。
しかし、ゲームやスマホをしている時はCカーブになっています。
頭が理想的な位置よりも前にあるCカーブの状態では、子供で約4kgある頭の重さの2~3倍の重さが首にかかると言われています。
それでは子供でも首や肩がこります。腰が丸くなっていれば腰痛も発症しやすくなります。そして、Cカーブの状態が長く続くと、S字カーブが徐々になくなってしまいます。
S字カーブは赤ちゃんがうつ伏せやお座り、ハイハイをする過程で完成する大切なカーブです。
カーブがあることで、地面などから伝わる衝撃を和らげ、関節や筋肉、脳や神経などへの負担を減らします。
一度失った背骨のS字カーブを取り戻すことは大変なことですし、理想のカーブには戻りません。負担のかかる姿勢をできるだけ避け、良い姿勢を取りやすくするためのエクササイズなどを取り入れていきましょう。
姿勢改善エクササイズ
姿勢改善にもっとも効果的なエクササイズをご紹介します。
ぜひお子さんと一緒に毎日取り組んでみてください。
目的と効果
・背中を丸めるのが楽に感じてしまう筋肉の癖を取り除きます
・後ろに反りにくくなった首の付け根から背中にかけての関節を柔軟に保ちます
エクササイズの方法
【1】指を後ろで組み、肩をうしろに引きます
※手のひらが上を向くように組んでください
※左右の肩甲骨を合わせる意識で引きます
※肘を伸ばし、組んだ指を遠くに引っぱるようにすると効果的です
【2】そのままの姿勢で大きく息を吸います
【3】肩を後ろに引いたまま息を細かく吐きながら頭を後ろに倒していきます
※首を後ろに倒す時は、腰を反らないように気をつけましょう
※直後に肩を前から後ろに大きく回すと、肩こりに効果的です
この記事を書いた人:中村貴博(大倉山・カイロプラクティックTAKUMI院長)
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