【アロマの処方箋】アロマって、どうやって使うの?(前編)

みなさん、こんにちは。
アロマセラピストの今井です。
 
アロマの処方箋3回目となる今回は、「精油の利用方法や注意点」前編です。
 
「アロマテラピー」として、一番はじめにやる方が多いのは『芳香浴』。 精油の香りをかぐ、という非常にシンプルなものですね。連載2回目の「香りが伝わる脳のしくみ」でお話ししたように、好きな香りをかぐだけでも十分楽しく、気分がよくなるものです。
 
アロマディフューザーやアロマポットで香りを楽しんでいる方もいるかもしれません。せっかくなので、いつもの使い方を振り返ってみましょう。
 
いつも同じ香りを選んでいると、使う滴数がどんどん多くなり、さらにはつけっぱなしになったりしていませんか?
 
人間の嗅覚には、「順応しやすく疲労しやすい」という特徴があります。

自分の家の香りには何も感じないけれど、よその家の香りは感じるという経験はみなさんあるかと思います。この経験は人間の嗅覚が順応しやすいという特徴を示すものです。ディフューザーで一日中同じ香りをかぎ続けると、その香りに気づきにくくなる=順応するので、気づくために使用量が増えます。その状態だと「鼻が馬鹿になる=疲労する」ので、他の香りもわかりにくくなります。

アロマを使う時に気をつけたいこと

食事の時間はアロマの香りを一旦ストップ

 
家庭では、料理をしたり食事をしたりと、キッチンやリビングから食べ物関係の香りが出る時間は思いのほか長時間あります。(外出自粛生活だとさらにそうですね)

食べ物関係の香りの存在は、私は精油の香りより優先させた方がいいと考えています。味の一部は香りでもあるので、精油の香りが紛れている状態での食事は、食べ物の発する香りを楽しめないと思うからです。料理や食事の前はアロマの香りは止めて、いったんお部屋の換気をすることをお勧めします。
 
アロマディフューザーなどを使用されるときは「眠る前」「寝ている間」など、食事と重ならないように時間を限定して、一日中つけているということがないようにしたいですね。

また、いくつか仲良しの精油を見つけて、いつも同じ精油とばかりお付き合いすることを防いだ方がのめりこみすぎずに済みます。人間関係と一緒ですね。
 

小さな子どもやペットはいませんか?


 
身体の小さな子どもは感受性が高く、大人以上に香りに敏感です。また、植物の芳香成分の分解能力という意味でも、使用滴数は多くても大人の半分と言われています。

現在のところ、ペットに関するエビデンスは十分にとれていない段階ですが、犬にとって嗅覚はとても大事であることは知られていますし、猫は肉食獣なので植物の芳香成分の分解が苦手だという説もあります。

 器具のお手入れはしていますか?

 
特にディフューザーの場合、構造的にカビやぬめりが発生しやすくなっている場合もあります。面倒くさいことではありますが、こういった器具を使う場合にお手入れをしないと、あまり想像したくないような事態になります。
 
以上の懸念を払しょくしつつ香りを楽しむことができるのが、実は連載1回目の「アロマでほっと一息リラックス」でご紹介したティッシュペーパーに精油を一滴垂らすだけという、つまらないくらい「ド・シンプル」な方法なのです。

アロマストーンなどのグッズがあれば、オシャレで気分が上がりますね。今は手に入りにくいですが、無水エタノールと水でスプレーを作る方法もあります。これも香りが広がりすぎず、狭い範囲&短時間で楽しむことができるので、メリットのある方法です。
 
いい距離を持って、上手に精油の香りと付き合ってくださいね。


この記事を書いた人:今井紀子(with Aroma)
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