【アロマの処方箋】アロマって、どうやって使うの?(後編)

みなさん、こんにちは。
アロマセラピストの今井です。
 
【アロマの処方箋】連載4回目となる今回は、「精油の利用方法や注意点」の後編です。
 
前回は、芳香浴についてお話をしました。今回は香りだけでない、ちょっとステップアップした楽しみ方についてです。
 

吸入方で呼吸器系の不調を緩和

香りを楽しむ以外の精油の利用方法はいろいろあるのですが、個人的お勧めのひとつは『吸入法』、精油成分を鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和する方法です。

ただし、咳が出ている時は蒸気が刺激となって咳を誘発し、もっと苦しいことになりますので、「鼻水が出る」「詰まる」「のどのイガイガ」辺りの症状があるときにお勧めです。

【手順】
1)耐熱容器に湯気が立つ程度の熱めの湯を入れる
2)精油を1~3滴加える
3)目を閉じて、蒸気を吸い込む

揮発した精油成分が目を直撃すると結構な刺激になりますので、目は本当に閉じた方がいいです。
間違えて飲んでしまわないように、くれぐれも気をつけてくださいね。

 
ユーカリやローズマリー、ペパーミントなど、鼻通りがよくなるような香りのものを選ぶと、より効果的です。優しめがお好みならラベンダーでもOKです。

我が家の子どもたちも呼吸器系の不調の出はじめに行いますが、もっと幼かった時は目を閉じて一定時間じっとしているということが難しかったので、精油は入れませんでした。蒸気だけでもスッキリしますが、精油を入れればなおよし、というところです。鼻通りがよくなる系統の香りは刺激が強いので、お子さん(3歳以上で可能)に使う場合は様子を見ながら入れるか入れないか、どの精油にするか、決めてくださいね。

アロマトリートメントでリラックス

 
とっておきの一押しは『アロマトリートメント』、精油を植物油で希釈して(薄めて)、身体や顔に塗布する方法です。リラクゼーション、保湿、整肌、血行促進、筋肉の凝りの緩和などの効果があります。

※妊娠中・持病のある方は医師やアロマセラピストへの相談なしにはおすすめできません。
 
トリートメントオイルは安全な濃度(1%以下)に希釈して販売しているものを使っても構いませんし、少し慣れてきた方は自分でお好みブレンドを作ってみてもいいでしょう。

精油を原液で扱う場合の注意点

ここで一つ、注意があります。
精油を原液のまま触ること、身体や顔に塗布することは非常に危険なことです。飲用などもってのほか!精油は植物の芳香成分だけを濃厚な状態で集めたものです。原液100%での利用は人体に害になってしまいます。(アルコールを100%濃度で飲む人はいませんよね?)

ティッシュに精油をつけて楽しむ時などにも垂らさないように気をつけていただき、万が一触ってしまった場合は、すぐに流水で洗い流しましょう。その後、皮膚に異常が出るようでしたら、医師の診察を受けてください。(私は手の皮がむけて指紋が消えたことがあります)

昔は一部の精油について原液での使用可とされていましたが、安全性に疑義があり、現在では全ての精油について原液での塗布は推奨されていません。また、精油はそのままでは水には溶けませんので、「手に取った化粧水に一滴垂らして顔に塗る」という行為は原液を塗っていることと同じです。植物油か無水エタノールで精油は希釈します。

トリートメントオイルの作り方

 

【手順(作りやすい分量)】
1)化粧用植物油(オリーブ・マカデミア・ホホバなど)30mlに精油(ボディ用:1~6滴/フェイス用:1~3滴)を入れる
2)ガラス棒や竹串などでよく混ぜる
3)遮光性保存容器に移す
4)作製日や使用した精油などを記したラベルを貼る
 
精油は少ない滴数から作って、肌の様子を見ることをお勧めします。お子さん(3歳以上)が使うことも想定している場合は一番少ない滴数にしましょう。

 
温めた手にオイルをとり、「疲れているなあ」と感じる部位を気持ちがいい圧でなでさすります。血液やリンパ液の循環を高め、老廃物の排出を促します。また、タッチングにより心身の緊張を緩和します。
 
家族で過ごす時間が(嫌になるくらい?)たっぷりある今だからこそ、少し本格的な触れ合いをしてみてもいいかもしれませんね。子供のふわふわした手でパパママのお疲れを癒してもらったら、イライラもぶっ飛びます。
 
手洗いが多い今、ハンドクリーム代わりに手だけをトリートメントする、洗顔後の保湿をトリートメントオイルにする、など生活の中で習慣として無理なく取り入れるアロマトリートメントも継続しやすくお勧めです。
 
アロマの利用法について、もっと知りたいなと思った方は、こちらも見てみてくださいね。
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/howto/

私も助産院でみなさんのアロマリンパケアをまたできる日が来るのを楽しみにしています!


この記事を書いた人:今井紀子(with Aroma)
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