【アロマの処方箋】番外編:にんしんSOSのこと

みなさん、こんにちはアロマセラピストの今井です。
今日はアロマテラピーの話ではありません。「にんしんSOS」について、お話ししようと思います。

思い出してみてください。みなさんは、お子さんを妊娠した時、どう思いましたか?

希望した、思った通りのタイミングで赤ちゃんが来てくれたから、うれしかった?なかなか来てくれなくて、やきもきしたからうれしかった?思いがけないタイミングで来たからビックリした?

私はアロマセラピストとして助産院で産後のお身体のケアをする傍ら、「にんしんSOS」の相談員として思いがけない妊娠に戸惑う方からの相談を受けています。

思い掛けなく妊娠したら

避妊に完璧はないから、思いがけない妊娠は、誰の身にも起こる可能性があることです。思いがけない妊娠が「困ったこと」になる事情は様々です。

仕事に責任を感じていたり、上の子に手がかかるならば、「今じゃない」と思うかもしれません。結婚できない関係での妊娠だったら、「まずいことになった」と思うかもしれません。未成年での妊娠だったら、「親に言えない」と思うでしょう。自分の暮らしさえままならない中での妊娠だったら、無力感を持つでしょう。暴力などの支配関係での妊娠だったら、絶望を感じるでしょう。

そのようなSOSの電話やメールを、助産師・社会福祉士といった医療福祉系国家資格を持った相談員が、365日16時から24時までお受けしています。私たちは、思いがけない妊娠に戸惑う方たちが相談に繋がってくれたことを労わって、ご本人がどうしたいのかを確認しながらやりとりを重ね、必要があれば同行して病院や行政にお繋ぎしています。そして、妊娠をきっかけに、誰もが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現を目指しています。

Stay Homeできない様々な事情を抱えた妊婦さんがいます

世界中で「Stay home」「家にいよう」と呼びかけられる今。

私たちが心配しているのは、家にいることが辛いというよりも危険ですらある妊婦さん、家と呼べる居場所がなく、知人宅やネットカフェを転々として、なんとか生き延びてきた妊婦さんのことです。

彼女たちは妊娠する前から困難を抱えています。子どもの頃から虐待・貧困などで不適切な養育を受けてきた方も少なくありません。そこに妊娠という期限付きの課題が加わることで、その困難はもはや一人では抱えきれないほどの大きさになってしまいます。さらに今回の「Stay home」でようやく見つけたかりそめの居場所にすらいられなくなったり、家以外の行き先を失ってしまうとしたら……。

産前産後の女性の死亡原因で最も多いのは自殺です。また、児童虐待死で最も多いのは生まれたその日に亡くなる命です。これは、妊娠をだれにも相談できず、1人で抱え込み、社会から孤立したために、母子の安全が守られなかった結果だと私たちは考えます。

私たちと同じように妊娠をした人の中に、自分の力ではどうにもならない困難を抱えて、支援を受けながら育てていたり、あるいは産まないという選択をした方がいることを、知っていただけたらと思います。

私たちのHPもどうぞご覧くださいね。

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この記事を書いた人:今井紀子(with Aroma)
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