花摘麻理さん(フリーライター)

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占いや心理テストなどのジャンルを中心に、雑誌やフリーペーパーに多くの連載を持つフリーライターの花摘麻理さん。少女向けのコミック誌から男性向けのビジネス誌まで幅広く活躍する実力派のライターさんです。

子どもの頃は歌手や女優に憧れていた、という花摘さん。異文化コミュニケーションのゼミでアメリカンインディアンの研究に没頭した大学時代を経て、都内の大手レコード会社に就職しました。
営業担当としてレコード店を回る日々。大好きな音楽をビジネスとして考えなければならないことへの葛藤が大きく、商業主義的な業界にどうしても馴染めなかったこともあり、2年で退職。旅行会社へ転職することになりました。

ところがその旅行会社、秘境ツアーを専門に扱う少し風変わりな会社でした。花摘さんも入社早々、中国の辺境にツアー添乗員として長期出張するなど、ますます波瀾万丈の日々が始まりました。はじめて行く土地で、しかも添乗員として長期の滞在。仕事は充実していましたが同時にとても過酷なものでもありました。諸事情から、再び退社することに。

そんな折、偶然参加したとあるパーティで、占いや心理テスト分野の原稿執筆の第一人者である天城 映さんと出会ったことが、花摘さんの人生を大きく変えるきっかけになりました。天城さんの経営する会社で、アルバイトとしてライターの第一歩を踏み出したのです。

もともと文章を書くことが好きだった花摘さんは、占いについても勉強を重ね、少しずつ仕事を任されるようになりました。ライターとしての経験を積んで仕事にも自信がついてきた頃、師である天城さんから仕事を引き継ぐ形で、はじめて自分の名前で雑誌の連載を持つことに。27歳、結婚したばかりの頃でした。

以来およそ15年のあいだ、一度も休むことなく、フリーライターとして仕事を続けてきました。

媒体に応じて柔軟に文章を書き分け、求められた文字数でクオリティの高い原稿を描き上げるだけでなく、締め切りも必ず守る花摘さんが媒体の編集者たちから信頼されていたということも大きいのでしょう。32歳で出産をしたときも、早めに原稿を書き溜めておくなどの対応をすることで、連載を休んだり、レギュラーの仕事に穴を開けたりすることはありませんでした。

「占いのコンテンツは取材がないので、育児中でも書きやすい分野なんですよ」と花摘さん。

西洋占星術(いわゆる星占い)の鑑定の基本となるホロスコープ(天体の配置図)は、計算に基いて算出されるもの。手元に資料さえあればいつでもどこでも仕事ができるという点も、子育てと両立がしやすかった理由だと言います。とはいえ、娘さんがまだ赤ちゃんだった頃は、授乳しながら資料を読んだり、抱っこしながら原稿を書いたりということもありました。

娘さんが幼稚園にあがった頃からは、「いってらっしゃい」と家族を送り出してからが仕事の時間。締め切りに余裕があるときは、仲良しのママ友とランチを楽しんだりすることも。家族が帰宅してから仕事をすることはないので、小学5年生になる娘さんは「お母さんが仕事をしているって、いまいちわかっていないかもしれない」のだそう。でも、花摘さんの書いた占いの記事を親子で一緒に楽しんだりすることもあり、「お母さん、これはないんじゃない?」なんてダメ出しされることもあるとか。

こちらも思わずふわっと表情が緩んでしまうような、明るくチャーミングな笑顔が印象的な花摘さん。元気の源はボーカルとして参加しているバンド活動。学生時代の仲間たちを中心にいろいろな縁が繋がった、花摘さんがとても大切にしている場所です。

「妻でも母でもライターでもない、素のままの自分になれる場所なんです。だから、娘もまだバンドの練習やライブには連れて行ったことがないんですよね」

(2013年5月インタビュー)

真面目に誠実に、それだけが取り柄です(笑) 。原稿は、締め切りの2日くらい前には提出しますし、一度約束したことは必ず守ります。フリーランスで働くということは、信用第一。失った信頼を取り戻すことは、信頼を得るよりも何倍も難しいから。「自分にできるかな?」と迷っていてもなにも始まらない。ときには図々しく欲張りに、チャンスを掴みにいく勇気も必要かなって思います。飛び込んでみたら、そこで何かが起きるんじゃないかな。
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About Author

はぴはぴ編集長。 2007年生まれの息子と2010年生まれのムスメ、4歳年下のオットと暮らしています。ワーカホリックで活字中毒。文章を書いたり、WEBや印刷物を作ったり、企画したり取材したり、ときどきベビーマッサージを教えたりしています。週末は子どもたちとあちこち出掛けるのが好きです。野毛山動物園、ズーラシア、新江ノ島水族館、臨港パークなどによく行きます。家事は全般苦手です。特に整理整頓が下手すぎて、我が家はカオスです。誰か助けて!!

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